刈谷沢神明宮・作始め神事(お田植え祭り) (長野県無形民俗文化財・築北村)
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- 2018年3月4日
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更新日:2018年3月12日

2018年3月4日(日)
14:00~ 神事斎行
14:40~ 獅子神楽奉納(筑北村指定無形民俗文化財)
14:50~ 御田植神事(長野県指定無形民俗文化財)
農事の自然神と祀る神事の中でも、特に田植え祭は田の神を祀り、豊作を祈願する神事です。
神事の中心となるのは、黒々と墨を塗った張子の牛。手綱をとる太郎と代掻きをする次郎が「毎年、毎年いやでござる」と言いながら境内を三回まわります。参拝者はこの牛をめがけて水不足が無いように祈願しながら雪玉を投げます。
長野県指定無形民俗文化財として平成2年2月19日に指定されている伝統あるお祭りです。
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○ 刈谷沢神明宮
山林と田畑に囲まれた中にあり、静かな社叢に囲まれ、筑北村坂北地区の総社として祀られています。
刈谷沢神明宮は、一ノ鳥居からおよそ700mの四阿屋山麓に鎮座しています。
一ノ鳥居は、北国西脇往還(北国西街道・善光寺街道)沿いにあり、「善光寺道名所図会」(天保14年刊)にも描かれています。
伊勢皇大神の御分霊を青柳氏により勧請(かんじょう)されたといわれます。
社宝に寛永11年の神鏡があり、天正11年(1583)上杉景勝と小笠原貞慶と戦った時、神宮打破御正体破損伝々と裏面に銘文があります。
境内には、天野社他八社の末社が祀られ、総門は天明3年(1776)の創建といわれ、神明宮建造物では最も古いとされています。
拝殿は享和2年(1802)建造で諏訪和四郎棟梁の作で、彫物は竜象獅子で見事です。
他に絵馬、筬(おさ)、鰐口、鏡、刀剣、などの宝物があり一般参詣者にも公開されています。
境内の社叢は6m余の大木で樹齢は推定5~600年以上という数本の老木があります。
○ 獅子神楽
健児社の面々による横笛、太鼓、御囃子により舞いを踊ります。
○ 御田植神事(田植祭)
この神事の中心となるのは御札を貼り付けて黒々と墨を塗った張子の牛です。
神事は牛を導き、手綱をとる太郎、代かき万鍬を持った次郎が、「毎年毎年やでござる」と言いながら拝殿前を三回、反時計回りに回ります。
付き人は、御神木、鍬、鋤を持って後ろに続きながら「あらめでたいな」と声をかけ、その掛け声に合わせて周囲の参詣者が張子の牛に雪を投げつけます。
このとき、雪が多いほど、豊年の吉兆といわれています。
田植時に水が不足しないようにとの祈りを神に捧げる意味があり、ひょうきんな動きに村内に笑顔の花が咲く、春を告げる神事です。
◆参考
刈谷沢神明宮(〒399-7601 長野県東筑摩郡筑北村坂北250)(築北村おでかけガイド)
http://chikuhoku.jp/kariyazawa/
刈谷沢神明宮お田植え祭り(2018.3.4)(築北村おでかけガイド)
https://goo.gl/1nJerY
刈谷沢神明宮(おみやさんcom)
https://www.omiyasan.com/center/chikuhoku/post-250.php
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