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松本宿(松本市)

緑橋(袖留橋)~千国街道(塩の道起点)
塩尻市の洗馬宿で中山道から分かれた道は、村井宿・出川(いでがわ)と来て、松本城下に入ります。松本城下の経路は、博労町・本町と北上して大手橋の手前で東におれ、中町を東に進み、北へ向きをかえて女鳥羽川にかかる大橋を渡って東町に入ります。しばらく東町を北上して和泉町いずみまちから安原横丁(やすはらよこちょう)を通り萩町(はぎまち)で城下をぬけました。
三の丸を迂回して町人町を通行しています。
松本の宿は、博労町(ばくろうちょう)から安原町(やすはらまち)を宿場としていました。旅籠は、主に東町(ひがしまち)にありました。松本町は千国街道や野麦街道などの起点でもあり、中馬の発着地として各地から様々な物資も集まり、各地へ運ばれていく、交通運輸や商業活動の中心地でした。
松本の宿の北には岡田宿があり、山越えにかかり、刈谷原(かりやはら)峠を越えて会田(あいだ)宿に至り、さらに立峠(たつとうげ)を越えて、青柳宿、麻績(おみ)宿を過ぎ、猿ヶ番場(さるがばんば)峠を越えると善光寺平に入ります。
その後、稲荷山宿を経由し篠ノ井で北国街道と合流します。さらに北上して丹波島(たんばじま)宿を経て善光寺にいたるのが善光寺道の道筋です。

(城下町探訪 37 2009年12月10日)
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